「自己実現の衝動」
書道部講師 本多 典代(玉薊)先生
今夏の原稿執筆の最中、リオデジャネイロオリンピックにおける内村航平の金メダル受賞のニュースが流れた。銀のおレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)、銅のマックス・ウイットロック(英国)は内村と共に競い合えることを誇りに思っているとまで語っている。本当に三名とも素晴らしい選手だ。
ところで、内村選手といえば思い出すことがある。京都の私立学校での32年の在職期間、長期にわたって臨床心理の勉強をする機会に恵まれた。講師は舩岡三郎先生。舩岡先生は文化庁長官にもなられた故河合隼雄先生と共に日本で初めて有料のカウンセリングを始められた臨床の第一人者である。今夏、先生の一周忌を迎える。その先生が雑談で「内村という体操選手は伸びますよ」と言われた。それは先生の指導期間が平成18年終了であったのでそれより以前である。すると内村選手が大学に入学した頃の事であろうか。私は専門分野の全く違う先生がなぜ体操選手の才能が分かるのか不思議で質問したところ「彼は親の期待に応えてだとか人にやらされてとか言うのではなく、彼は兎に角体操が好きで楽しくてしかたない、そして自らの力で実現したいという強い意志を持っているからです」と言われた。心理学の側面から判断されていたのである。なるほど「自己実現の衝動か」と思った。自己実現の衝動は大きければ大きいほどそれを充足させるには危険や苦痛や苦悩に直面しなければならない。しかしそのあとの成功の喜びは何にも代えがたいものである。今回試合後のインタビューで内村選手が「幸せです」と言ったことに私は感動した。
内村選手ほど自己実現の衝動は強くない私であるが、努力しその成功を幸せと感じられるような人生を送りたいと思っている。
「躍進」
絵画部講師 近藤 茂樹 先生
シニアペインターズ展、文化祭等、絵画部としての活動がありますが、最近、それ以外にも、各公募展に出品し、入賞や入選をされるメンバーが増えています。
それは、各個人の努力によるものですが、それぞれが、外に向って発信することで、絵画部の幅も広がるのではないかと思います。
しかし、より大切なことは、たのしく、じぶんなりの絵を描くことですし、それが原点です。その中で、いろいろ挑戦をしていけたらと思います。
がんばってください。
「京都の魅力とは」
史跡探訪部講師 山村純也先生、森明子先生
「らくたび」という京都の情報発信をする会社を立ち上げて12年。現地ガイドと室内講座からスタートし、現在は出版、京阪電車の観光案内所、二条城ガイドと多岐にわたって京都の案内をさせていただいています。
京都という街は平安時代以前から平安京、鎌倉、室町、安土桃山、江戸、明治、大正、昭和と歴史が「重層的に折り重なって」できている街です。こんな街は日本中探しても無く、まさに日本の歴史そのものと言えます。そして、そういった各時代の「史跡に触れる」ということは、日本の歴史や文化に触れ、日本人の生き方を改めて確認する、そんな貴重な機会に他ならないと思っています。世界中の情報が瞬時に飛びかい、ボーダレス化していくこんな時代だからこそ、改めて自国の歴史や文化を深く認識し、その誇りをもって世界と交わっていくことができたら。
「らくたび」は京都の良さを多くの方々に伝えることで、これからの京都の発展、そして日本人の力になれたらと願っています。
「謡曲部発足について」
重要無形文化財「能楽」認定者
謡曲部 吉田潔司 先生
当クラブ会員様を含め、当大学生の方々も新しい方々が多く、平成3年度「花月」に寄稿された故田宮恒三氏の文を抜粋紹介します。
大学の創立3年目に私が入学し、クラブ活動として、最初に謡曲部を創り20数名で発足し…故吉田佳弘先生に当大学で謡曲講演をして頂き…月謝を出し合っても良いから、せめて月2回でも御子息潔司先生にお越し頂き…現在(平成3年)では60名程になり…80才になった私ですが、お世話を出来る限りさせてもらいますので、ぜひ盛大に続けて益々発展してもらいたいものと願っております。
「目に入らないものを写し取る」
カメラ部 小林賢司 先生
デジタルカメラの進化と共に、早朝や深夜など、目にしたもの全てが、被写体として写すことが出来る時代になりました。
昔は、カメラブレの防止策として、シャッターと絞りの組合せで防ぐ手法を、よくサポートしておりましたが、今はあまり出番がありません。
先日、とある写真研究会で、静寂という作品がありました。静寂は感じるものであって被写体そのものではありません。これは、カメラの進化とは、まったく関係のないことなのです。言葉で言えば、目に入らないものを写し取ると言う、重要なひとつの技法が必要です。ここで初めて、私の出番となるのです。この続きは、カメラ部例会でお話ししたいと思います。
「歌う楽しみ」
コーラス部 高西市男 先生
外では蝉の声が今を盛りと競っております。テレビをつけると地球の裏側からのオリンピックと、高校野球全国大会が華やかに繰り広げられております。これらの中で、とりわけすばらしかったのは体操男子個人総合決勝での内村航平選手の演技であったと思っております。
「わざの美しさ」「絵画の美しさ」「合唱の美しさ」世の中にあるすべての美しいものは、世界共通であり誰でもわかり味わえます。幸せな事に我々は幾つになっても歌うことができ、歌うことによって健康になり日々楽しさが増していきます。
皆さんどうか一人でも多くの方が歌うことによって日々を幸せに暮らせるよう呼び合おうではありませんか。
「新入生が入会されました」
中国語会話同好会 李簡 先生
文化祭が近付くと、学生の皆さんが演唱(曲目)について話し合い、今年も3曲を歌うことになりました。
曲目を決めてから、2ヶ月が過ぎる頃になると、中国語の歌詞が読め、歌えるようになって来ます。
文化祭に、5年続けて出演していますが、学生の皆さんは、歌の練習を通じて、発音を正しく発するようになります。
喜ばしいことで、学生の皆さんを、いつも称賛しています。
今年春に、新入生1人が入会されました。彼は旅行が好きで、中国の殆どの都市や地方へ行かれたと聞いていますし、中国語を話すことが出来るので、彼の入会で、中国語での会話が以前よりも多くなっています。学生の皆さんが中国語を話すのに、より良い刺激になっていますし、会話を介して、正しい発音を指導出来る機会になっていると喜んでいます。
「楽しい英会話」
英会話同好会 石橋忠彦 先生
私は英語を専門に習ったことがなく、会話も仕事上の必要から覚えた為発音や文法などは自己流であります。
会話はコミュニケーションの道具であり、相手に自分の意思を伝えることであります。その為には必ずしも正確な発音や文法でなくても、自分の持っている単語を工夫して使うと意外に簡単に伝わるものです。
こういう事が実際にわかると英会話が楽しくなり、また町中で困っている外人を助ける事も出来ると思います。
「みんなで奏でられる喜び」
ウクレレ同好会 駒井俊哉 先生
みんなで手軽に音楽を奏でたいという人達の集まりです。
楽譜が読めず、楽器を扱うのも難しそうと諦めていた方も、一度ポロンとウクレレを弾いてみると心地良い癒しの音に引き込まれます。
オタマジャクシが判らなくても左手で弦を押さえ、右手でリズムに合わせてみんなでポロポロと弾けば自然と口から歌がこぼれるのがウクレレです。
小さくても弾くほどに奥深さを感じるウクレレはポルトガル生まれ、ハワイ育ちの楽器でハワイアン、カントリー、ジャズ、ポップスなどジャンルを問わずに演奏できます。
シニア世代からでも始められる手軽なウクレレを片手に、みんなで音を奏で楽しみましょう!
------------------------------------------------------------------------------------------
朗読同好会 つじ あけみ 先生
声はからだの楽器です
おもいっきり声を出してみませんか
朗読を通じて、無理のない発声で健康な声を保つトレーニングです。
声を出して読むことで、詩や小説作品の理解も深まり、面白さの幅も広がります。
決して上手でなくても良いのです。聞く人が共に感じ、共に心を動かす事が出来れば最高なのです。