8月7日
テーマ:江戸時代 京都の出版文化
―雅から俗へ―
講 師:京都府立大学 文学部教授
藤原 英城 先生
本日は京都府立大学 文学部教授、藤原 英城先生に御登壇いただき「江戸時代 京都の出版文化―雅から俗へー」をテーマにお話しいただきました。
版木を使った印刷は奈良時代からあったけど、西洋から入って来た活字版が江戸時代に入って活気づいたと教えてくださいました。
雅から俗(浮世草子)では『好色一代男』で世之介の3742人と在原業平の3733人の話を聞き、思わず笑ってしまいました。これで雅から俗(浮世草子)の雰囲気がなんとなく分かりかけたような・・・
また、上方の本と江戸の本について話された時、江戸時代は身分制で格が重んじられ、本においても格があったのだとか。『好色一代男』は本の形で格が分かるのだそうです。見せていただいたら、やっぱり他の本とは違っていました。当時は上方から江戸にくだってくる本は格があったのですね。上方からくだる。くだらない。・・・そうか・・・
江戸では漫画こそが文学だ!と大流行したそうで、先生が「文化をささえる物は出版です」とおっしゃったのが、確かにそうなのかも知れないと頷いてしまいました。
次回予告:8月14日
テーマ:<ファミリーデイ企画>
日本の伝統話芸と創造芸
落語・三味線落語・紙切り・玉すだれ・寄席の踊り・手品
講 師:落語家
林家 笑丸(はやしや えみまる)先生