一般教養講座

時間:10:00~12:00(毎週火曜日)

場所:京都商工会議所ビル3階 講堂

 

在籍の学生全員で一緒に受講いただく授業です。毎回、各界から講師の先生をお招きし、楽しく興味深いを講演をしていただきます。歴史、文学、自然科学、医学などジャンルを問わず幅広く知識を身に付けていただけます。伝統産業の職人さんや伝統文化の御家元から生のお話を聴けるのも京都ならではです。

一般教養講座授業計画表 平成28年度第1学期(2016年4月~6月)

4月12日(火)の一般教養講座
テーマ:浦島太郎の物語 -伝説と歴史-
講 師:京都市歴史資料館館長、京都産業大学名誉教授、

    京都シニア大学学長 井上満郎 先生

 

本日の一般教養講座では、浦島太郎の物語がどのように出来たか?またどのような背景をもとに作られたのかを解説していただきました。 

まず丹後国風土記を紐解いていくと、浦島太郎は筒川の嶼子と言う名で登場しお伽話の浦島太郎とよく似た内容で、最後は玉匣(たまくしげ・玉手箱)を開けてしまい、三百余歳のお爺さんになってしまう…風土記の他万葉集や日本書紀にもよく似た記述があり、恐らく風土記編纂よりかなり以前から「浦島太郎伝説」は丹後半島に根付いていたのではなかろうか…との先生の見解でした。

その当時の丹後半島は大陸への窓口であり、現在残されている古墳の規模から推測すると、有力な豪族が支配していた地域であり、裏日本ではなく表日本であったのでは…

浦島太郎を単なるお伽話に捉えるのではなく、海沿いに暮らす人々の姿を映したこの話をもとに、当時の漁業や社会のありよう、暮らしの姿、先祖の苦難を考えてみては…との先生の提言もありました。

京都市ではありませんが、京都府の丹後半島のお伽話についてのご講義でしたので、皆さん楽しそうに聴講されていました。

4月19日(火)一般教養講座

テーマ:味わって読み解く百人一首の世界(3)恋の歌

講 師:歌人 岩田晋次 先生

 

本日は京都シニア大学ではおなじみの岩田晋次先生に百人一首の恋の歌に焦点をあて、6首選んで解説していただきました。

まず男性の歌4首では、平兼盛と壬生忠見との天徳4年内裏歌合での対決エピソードや、大中臣能宣が恋の思いを衛士の篝火にたとえた歌、そして藤原義孝の歌では若くして亡くなった作者の恋に対する純粋な思い入れを解説していただきました。

また女性の歌2首では儀同三司母(ぎどうさんしのはは)の燃え上がるような女性の恋への思い、恋多き女和泉式部の一途な恋心を解説していただきました。

平安時代も現代も恋に対する思いは変わらないようですね!

4月26日(火)一般教養講座

テーマ:幕末政治史と新選組

講 師:歴史地理史学者、京都女子大学非常勤講師 中村武生 先生

 

本日は幕末の新選組に焦点をあててご講義いただきました。

今では新選組と言えば人気のある幕末の組織ですが、少し前までは資料も少なく研究対象にさえならなかったそうです。

それが、2004年の大河ドラマ「新選組!」放送により、新撰組をテーマにした著書も出版され始めました。

松浦玲、宮地正人の高著(『新選組』『歴史のなかの新選組』)により、新選組研究が学問になったとも言えるそうです。

また、一橋家(徳川慶喜)、会津藩(松平容保)、桑名藩(松平定敬)の幕府方と長州藩、薩摩藩の討幕派の幕末の動きも池田屋襲撃事件や鳥羽伏見の戦いなどをもとに

大変興味深い講義をしていただきました。

5月10日(火)一般教養講座

テーマ:生きがいとは -張りのある日々のために-

講 師:「上方芸能」発行人、和歌山大学客員教授 木津川計 先生

 

本日は、当校ではお馴染み、そして人気のある木津川先生に「大往生」、「ポックリ死」などについてご講義いただきました。

「大往生」を遂げる5つの条件、そしてどうすれば「大往生」できるのか?その方法を教えていただきました。

「大往生」をする方法は、″心がけを良くする"これが必須とのことです。

ポックリ死とは一瞬で亡くなってしまうことですが、ではどうすればポックリ死できるのか?その方法も教えていただきました。

ポックリ死するためには…①健康②経済的ゆとり③時間的ゆとり④人間的社会的つながり⑤家族の支え⑥張りのある日常、以上の条件が必要だそうです。

張りのある日常を営むためには生涯学習が必要なこと、そしてその生涯学習の意義についてもお話しいただきました。

重い内容の講義をテンポ良く面白おかしくお話しいただいたので、学生の皆さんも終始笑顔で楽しそうに聴き入っていました。

5月17日(火)一般教養講座

テーマ:中国歴史小説の世界

講 師:京都府立大学文学部教授 小松謙 先生

 

中国の歴史小説と言えば三国志が頭に浮かぶと思いますが、ご推察の通り三国志を中心に中国歴史小説の世界をご講義いただきました。

北宋時代に芸能(講談など)が発達し、その後上部に絵を描き、下部に講談のテキストを基に文章を記した「全相平話」なる本が刊行されたそうです。

全ページ絵入の本ですので、知識層に向けたものではなく、知識水準が高くない人のための教養書であったようです。

その後、明代中期以降には、知識人も読書の楽しみを知るようになり、歴史小説が改作され続々と刊行されるようになる。

その中でも、やはり人気があったのは「三国志」のようで、理由は主人公の劉備・関羽・張飛の三兄弟がアウトローであり、芸能(講談)の方々と共通点があることにより重んじられた面も大きいようです。

先生の終始笑顔でのご講義に、学生の皆さんも楽しく聴講されていました。

5月24日(火)一般教養講座

テーマ:江戸時代の「旅」のかたち-旅ブームの背景-

講 師:草津宿街道交流館館長 八杉淳 先生

 

本日は、なぜ江戸時代に庶民にいたるまで「旅」が流行したのかを色んな角度から解説、ご講義いただきました。

江戸時代には田畑面積が増えたことによる収穫量の増大や農業技術の発達、政治的安定、街道や宿場の整備など旅に出る環境が整った…しかし、実際に旅に出ようという直接的な動機づけが…この時代も「旅欲」を掻き立てたものは、やはりメディアや口コミだったようです。

浮世絵(風景画など)、名所図会、道中案内記、旅行用心集などガイドブック的なものや十返舎一九の「東海道中膝栗毛」が登場…出版文化の発達により、大量にそして安価にさまざまな情報を容易に入手できるようになったのが庶民にいたるまで「旅欲」を高めた要因のようです。

江戸時代の旅の様子も、オランダ商館医師・博物学者のケンペルの『江戸参府旅行日記』などを取り上げ解説…旅人や通行人は常に道の左側を行くという規則も遵守されていたようで、本当に治安も良かったようです。

普段あまり聴くことのない江戸時代の旅のお話に学生の皆さんも興味津々、真剣に聴き入っていました。

5月31日(火)一般教養講座

テーマ:江戸時代の「旅」のかたち-武士の旅・参勤交代を考える-

講 師:草津宿街道交流館館長 八杉淳 先生

 

先週は、庶民の「旅」を取り上げましたが、本日は参勤交代を中心に武士の「旅」についてご講義いただきました。

参勤交代は、前田利長が人質として江戸に在住の母・芳春院を訪ねたのが始まりだそうですが、その原型は鎌倉時代の御家人の鎌倉への出仕と言われ、室町時代・織豊時代にも参勤交代に似たものがあったようです。

1615年に大坂夏の陣によって豊臣家が滅亡すると、諸大名が競って江戸に参勤したそうです。また、江戸時代の間、参勤交代は何度も規定の変更があったようです。

二週にわたり江戸時代の「旅」についてご講義いただき、庶民の「旅」では社会や経済、風俗、武士の「旅」では政治と「旅」をテーマに江戸時代を掘り下げて学ぶことができました。

6月7日(火)一般教養講座

テーマ:一粒の種は命を救う

講 師:森田良農園三代目、京野菜マイスター 森田良彦 先生

 

本日は、京野菜を中心に野菜について野菜マイスターの森田良彦先生にご講義いただきました。

京野菜に限らず野菜は、新鮮なうちに食さないと酸化して美味しくなくなると同時に体にも良くないとのこと…見分け方は、大根であれば葉っぱをかじって甘ければOK!苦ければNG!とのことです。

すぐきのラブレ菌の有用性についても語っていて、先生は独自ですぐきを入れたパンを作ったところ、20日経っても腐敗していないそうです。

本日のテーマにもなっている一粒の種については、お米・味噌・醤油・パン・麦茶・ゴマ油…これらは全て種若しくは種から出来ており、色んな要素が蓄積されていて、全ての根源であることを繰り返しお話しいただきました。

最後30分の質疑応答では、学生の皆さんも普段は野菜マイスターに質問をする機会もないので、ここぞとばかりに思い切った質問をぶつけていました。

6月14日(火)一般教養講座

テーマ:日本経済の現状と課題 -成長戦略と制度改革-

講 師:時事経済研究所所長 小林敬三 先生

 

本日は、時事経済について当校ではお馴染みの小林敬三先生にご講義いただきました。

まずは、今年注目の話題として、アメリカ大統領選挙のお話から始まり、伊勢志摩サミット、アメリカの利上げ、パナマ文書などについて…そして、新たな技術革新として取り上げた話題が、ドローン、自動運転、AI、フィンテックでした。

そして、本題の「日本経済の現状と課題」に話は進み、アベノミクスの成否は規制緩和と成長戦略にあることを詳しくご講義いただきました。

6月21日(火)一般教養講座

テーマ:朗読劇 むらさきしきぶといふものありけり

講 師:朗読アンサンブル 京・Genji

 

 本日は本校初めての試みとなる、朗読劇鑑賞…オリジナル脚本とオリジナル音楽による「源氏物語朗読劇」を鑑賞しました。

いつもは、マイクを使わないのですが、今回は会場が広いこともあり初めてマイクを利用しての公演とのことです。

いつもとは違う条件の中での演技となりましたが、一つ一つの洗練された動きとセリフに学生の皆さんも真剣な表情で舞台を見つめていました。

1年に一度の日帰り見学旅行…今年は滋賀県を訪ねました。出発時は小雨の降るお天気でしたが、キリンビール滋賀工場に到着するころには雨も上がって過ごしやすいお天気となりました。

今回の見学旅行、まず最初はキリンビール滋賀工場見学…さすがに午前中ということもあり、工場見学後の試飲ではそんなに飲まれないのかと思いきや…ビール好きの方は1杯、2杯、3杯とジュースを飲むように喉を潤しておられました!

昼食は甲良町の一休庵で美味しいお豆腐とお料理をいただき、昼食後は安土城天主・信長の館、考古博物館を見学し、最後に近江八幡の日牟禮八幡宮にお参りしました。

今年は心配していた雨も出発時のみ降っただけで、帰着も予定時刻から大幅に遅れることなく、無事旅行を終えることができました。

一般教養講座授業計画表 平成28年度第2学期(2016年7月~9月)

7月5日(火)一般教養講座

テーマ:世界一の健康国・日本 -どうして日本は世界一の健康国になったか-

講 師:京都大学名誉教授、公益財団法人京都健康管理研究会理事長 泉孝英 先生

 

本日は、お医者さんであり京都大学の名誉教授でもある泉孝英先生にどうして日本が世界一の健康国になったのかをご講義いただきました。

日本の平均寿命の推移や乳児の死亡率、戦死者の数や災害による死者の数などを参考材料にして健康国日本を検証しました。

やはり、経済力向上による生活環境・労働環境の向上、医療環境の向上が大きな要因のようです。

なんと、65歳以上の高齢者が26%を占める超高齢社会(65歳以上21%~)は世界で日本だけだそうです。

シニアであれば多くの方が興味を持っている医療についてのテンポの良いトークに学生の方々も真剣に聴き入っている様子でした。

7月12日(火)一般教養講座

テーマ:七夕の星のかなたに -ハビタブルプラネットを探そう-

講 師:京都情報大学院大学教授、理学博士 作花一志 先生

 

本日は、7月と言うこともあり、七夕に因んで天体について…特にハビタブルプラネットに的を絞ってご講義いただきました。

ハビタブルプラネットとは…「生命居住可能な星」という意味ですが、実際科学者の間では、「表面に液体の水が存在できる星」と使われることが多いようです。

地球から20.4光年のてんびん座のグリーゼ581の惑星や、NASAが運用している宇宙望遠鏡「ケプラー」で発見された地球から500光年の白鳥座のケプラー186、地球から1400光年のケプラー452の惑星を例にとりハビタブルプラネットについてお話しいただきました。

また、もっと近くのハビタブルプラネットとして、火星を例にとり、火星に生命は存在するのか?表面に液体の水が存在するのか?など、過去の火星探査機の探査結果をもとにした興味深いお話で講義を締めくくっていただきました。

7月19日(火)一般教養講座

テーマ:祇園祭と仏教・神泉苑

講 師:神泉苑住職 鳥越英徳 先生

  

ただ今京都は祇園祭の真っ只中!本日は祇園祭に因んだ内容の講義です。

祇園祭の名前の由来、起源は何であったのか…

名前の由来は、八坂神社が祇園社と呼ばれていたことに由来し、祭礼の名も「祇園御霊会」となり、明治維新後に「祇園祭」に変更された。

祇園祭の原型については、疫神や死者の怨霊などを鎮めるために863年神泉苑で御霊会を行ったが、その後も疫病の流行が続いたため御霊会を行って無病息災を祈念した。

ところが、M8の巨大地震、貞観三陸地震が発生したりしたため、全国の国の数を表す66本の矛により穢れを祓うなどの大々的な御霊会を869年に執り行った。これが、祇園祭の起源とのことです。

御霊会についても「日本三大実録」を基に詳しく解説して頂きました。

7月26日(火)一般教養講座

テーマ:百済観音 微笑みの秘密

講 師:元NHKアナウンサー、大阪経済大学非常勤講師 野島正興 先生

  

本日は、野島先生が、謎めいた仏像「百済観音」に心惹かれていく様子を、NHKアナウンサーとして徳島→奈良→名古屋→京都と転勤する間の奇跡的な出会いをもとにご講義いただきました。

徳島、奈良では明治38年~39年に修理された以前の写真を発見し、名古屋では龍興寺で半身像を発見した。この二つの奇跡的な出会いが、その後、野島先生が微笑みの秘密に迫る原動力となった。

明治38年~39年にかけて修理をされた「百済観音」は、修理後は微笑みを浮かべているが、修理前の写真では、その表情から微笑みを見取ることは難しく、本当に謎めいた仏像でこの微笑みに惹かれていく理由も解るような気がしました。

また、「百済観音」と呼ばれるようになったのも歴史が浅く、大正6年に『法隆寺大鏡』に「百済観音」の呼び名が初登場したとのことです。江戸時代には「虚空蔵菩薩」、明治半ばには「朝鮮風観音」、「韓式観音」とも呼ばれたそうです。なんとも謎の仏像です…

野島先生のトークは、さすが元アナウンサーです!学生の皆さんも引き込まれるように聴き入っていました。

8月23日(火)一般教養講座

テーマ:薩長同盟の謎

講 師:霊山歴史館 副館長 木村幸比古 先生

  

本日のテーマは「薩長同盟の謎」、小松帯刀・西郷隆盛・大久保利通・久坂玄瑞・木戸孝允…幕末の志士のエピソードを織り交ぜて講義をしていただきましたが、やはり中心になるのは坂本龍馬でした。

坂本龍馬の情報量の豊富さ、そしてその情報の質の高さ故に、大きな出来事が起こる際には現場近くいることが多かった点を強調されていました。

また、龍馬に限らず江戸時代は人脈がものを言う社会であったようで、紹介状がものを言う世の中だったようです。剣術修行で江戸に出ることも、人脈を作る目的が大きかったようです。

そして、講義の最後には、「薩長同盟」が西郷と木戸が簡単に結んだ同盟のように思われているが、龍馬により綿密に計画された契約であったことを強調されていて、龍馬に対する思い入れが感じられるテンポの良い楽しいお話でした。 

8月30日(火)一般教養講座

テーマ:洛中洛外天文史跡めぐり

講 師:京都情報大学院大学教授、理学博士 作花一志 先生

  

作花先生は、7月12日に引続き今年度2回目のご登壇です。

本日のテーマは「洛中洛外天文史跡めぐり」と題して、京都に関する天文記録を中心にご講義いただきました。

まず始めは、平安京跡を中心に、平安陰陽師安倍晴明の天文記録や晴明の子孫の天文記録、また百人一首の選者として有名な藤原定家の56年に亘る日記「明月記」などを取り上げてのお話し…そして「本能寺の変と暦」では、信長が武田勝頼を破り武田氏を滅亡に追いやった長篠合戦の前日は日本でもオーロラが見えたり、本能寺の変の前日は日食(日本は雨天で見えなかったらしい…)であったなどなど興味深いお話しが一杯でした。

作花先生作の動画や、少し本筋を離れての、本能寺の首謀者についてのお話などなど、学生の皆さんから笑い声の上がる楽しい授業でした。

9月6日(火)一般教養講座

テーマ:伊藤若冲 -超絶絵画の世界-

講 師:株式会社らくたび 代表取締役 若村亮 先生

  

本日は、この春に東京都美術館で入室するのに最大300分待ちの行列ができた「伊藤若冲」を取り上げてご講義いただきました。

まずは伊藤若冲がどれほどすごいのかを知るために、日本の絵画について飛鳥時代の仏教絵画、平安時代の真言密教曼荼羅、鎌倉~室町にかけての絵巻物などや大和絵の土佐派、雪舟などの水墨画、狩野派、長谷川派、琳派などを時系列で解説の上、伊藤若冲についてお話しいただきました。

若冲は狩野派や中国画を学んだが、最終的には実際に目で見るものを描くことを決意、鶏を飼い徹底的に観察し、鶏の神髄が見えるようになったそうです。そして、あらゆる動物・植物の神髄が見えるようになり多くの傑作が生まれたそうです。

10月4日~12月4日京都市立美術館で「生誕300年若冲の京都、KYOTOの若冲」が開催されますので、展覧会に行く方は、本日の講義を参考にすれば楽しく作品鑑賞できるのではないでしょうか。

9月13日(火)一般教養講座

テーマ:世界遺産上賀茂神社・下鴨神社 -葵祭の起源を探る-

講 師:京都シニア大学学長、京都市歴史資料館館長 井上満郎 先生

  

本日は、上賀茂神社と下鴨神社の例祭である葵祭の起源を当校学長の井上先生に探っていただきました。

葵祭の起源は、京都に都が置かれる以前の567年欽明天皇の時代に遡るそうです。

その後、長岡京遷都に伴い上賀茂神社・下鴨神社に従二位の神位が与えられ、この頃から朝廷との直接の関係が生まれるのですが…なぜこれほど高い位が与えられたのか?これについては、賀茂祭(葵祭)を祭る人々のエネルギー、加茂の神の持っているエネルギーを朝廷は看過することができなかったのだろうとの事です。

また、源氏物語にも葵の上と六条御息所の車争いの場面が登場するなど平安時代の貴族の間では、「祭」と言えば葵祭だったそうです。

京都の代表的なお祭り、神社のお話に学生の皆さんも真剣に聴き入っている様子でした。

9月20日(火)一般教養講座

テーマ:洛南歴史文学散歩 -鳥羽・伏見・日野-

講 師:城南宮 宮司 鳥羽重宏 先生

 

本日は「洛南歴史文学散歩 -鳥羽・伏見・日野-」と題して洛南に焦点をあてて歴史や文学を基にご講義いただきました。

鳥羽先生の城南宮のある鳥羽エリアでは、鳥羽離宮の規模の大きさや繁栄ぶり、おとぎ話の一寸法師、白河法皇、佐藤義清(西行)、城南祭の流鏑馬・競馬(くらべうま)を取り上げ、平家物語の平重衡のお話では鳥羽・日野エリアを、伏見エリアでは伏見城周辺の史跡を、また鳥羽・伏見エリアの俳句では松尾芭蕉・井原西鶴・与謝蕪村・高井几董を取り上げて歴史的・文学的な見地からお話しいただきました。

さすがに鳥羽先生は城南宮宮司さん!城南祭、餅祭りなど城南宮のお祭りに関してのリアリティのあるお話などに学生の皆さんは興味深く聴き入っていました。

9月27日(火)一般教養講座

テーマ:町医者の経済学

講 師:京都大学名誉教授、公益財団法人京都健康管理研究会 泉孝英 先生

 

本日はお医者さんの立場から泉先生に日本の社会保障についてご講義いただきました。

泉先生が留学された時の経験談として、1967年のアメリカではニューヨークのスラム街に驚き、1971年のスウェーデンではストックホルムの街にスラム街が見当たらなかったことや平均化された豊かさに驚かされたそうです。

日本の社会保障については、1960年からの社会保障給付費・物価の推移や高齢者人口の増加状況、社会保障給付費の国民所得に対する割合など色んな角度から分析してお話しいただきました。

余談では、ドイツ帝国の鉄血宰相ビスマルクが社会保険制度の開祖であることをお話しされていました…初めて知りました。

社会保障については簡単に答えの出る問題ではありませんが、他国との社会保障についての比較により、日本は構造改革が必要であるのが良く分かりました。

一般教養講座授業計画表 平成28年度第3学期(2016年10月~12月)

10月4日(火)一般教養講座

テーマ:第3次安倍内閣の発足と激動する内外経済

講 師:時事経済研究所所長 小林敬三 先生

 

本日は当校ではお馴染みの小林敬三先生に時事経済についてご講義いただきました。

激動する内外経済の日本の喫緊の課題では、デフレ経済脱却、成長戦略の推進、少子高齢化対策…どれも簡単には解決できそうにない課題が並んでおり、世界の喫緊の課題では、経済の安定成長、ABCリスク対応、テロ・難民対策…因みにABCリスクとはAがアメリカ、Bはイギリス、Cは中国。

中でも今年の注目はやはりアメリカの大統領選!今現在クリントン氏が有利との事ですが…イギリスのEU離脱の是非を巡る選挙のように、先生曰く何が起こるかわからないのが選挙です(直接投票と間接投票の違いはありますが…)。

そして、講義の最後はVR(仮想現実)、AR(拡張現実、例えばポケモンGO)や京都の観光名所や外人人気観光地等のランキング、健康についてなど興味深いお話で締めていただきました。

10月11日(火)一般教養講座

テーマ:欧米から見た京都 -お茶の京都-

講 師:京都府立大学文学部教授 野口祐子 先生

 

本日は「欧米から見た京都-お茶の京都-」と題して、当校ではお馴染み、生粋の京都人である野口祐子先生にご講義頂きました。

京都と言っても、今回は京都中心部から少し離れた宇治のお話です。

明治時代に日本に訪れたイザベラ・バードたち欧米人は、茶畑の景観や宇治茶の歴史など文化的景観や宇治茶の美味しさ、風味の豊かさを旅行記に書き記した。

まとめとして、世界から宇治・山城地域を体験しに来てもらい、かつては日常の風景であり生業であったものを観光資源として活用することにより文化遺産としての認識を高める。また、ストーリー性を強調して世界に発信する必要があるとのご意見で締めくくっていただきました。

京都人の野口先生が語る京都のお話に生徒の皆さんも興味津々楽しそうに聴き入っている様子でした。

10月25日(火)一般教養講座

テーマ:王朝古典和歌の世界

講 師:京都府立大学文学部教授 赤瀬信吾 先生

 

本日は「王朝古典和歌の世界」と題して、和歌が平安時代にはどの様な立ち位置であったのか、またどのような影響を受けていたのかを詳しくご講義いただきました。

「万葉集」では、まだまだ中国文化・中国文学の影響を強く受けているが、時代が下がって「古今和歌集」では、中国の影響を受けながらも、それを対立項として、日本文学の独自性を打ち立てた。

また、小野小町・在原業平・文屋康秀…六歌仙の皆様も漢学には造詣が深かったようです。

「古今和歌集」の頃には、和歌は漢詩より劣ると見られていたそうですが、約50年後に編纂された「御撰和歌集」の頃になると村上天皇が和歌を庇護した影響もあり和歌が重視されるようになったそうです。

漢詩は、現実主義的・合理主義的であり、和歌は感覚的であるそうです。漢詩は理性的、和歌は感性的なのでしょうか…

本日は、日本の古代において、和歌がどのように王朝での地位を築いたのかをしっかりと学ぶ事が出来ました。

11月1日(火)一般教養講座

テーマ:日本らしさを世界に!(1) -タッチ・ザ・スピリット・オブ・ジャパン-

講 師:歴史街道推進協議会理念普及事業日本体感プログラム講師

    松枝健夫 先生

 

本日は「歴史街道」とはどのようなものか、またどのようなコンセプトであるのかをご講義いただきました。

「歴史街道」構想の産みの親は、松下幸之助さんであり、幸之助さんの「観光立国論」が基になっているそうです。幸之助さんは、既に1954年『文芸春秋』5月号で「観光立国の弁 石炭掘るよりホテル一つを」と言うメッセージを発信されていたそうです。

近畿は世界に誇れる歴史文化の宝庫であることを背景に、「歴史街道」では、文化における現地主義の尊重をコンセプトに掲げ、豊富な歴史文化資源を、多くの国内外の人に見ていただいて、日本の本質を伝えていくとのことです。

そして、「歴史街道」の今日的意義やこれから日本がどのように進むべきかをご講義いただきました。

「を紹介したうえで、今日の日本人の精神が荒廃していることを危惧しており、が社会は他人を思いやる伝統的な美風が失われ、精神の荒廃が進行している

本日は「王朝古典和歌の世界」と題して、和歌が平安時代にはどの様な立ち位置であったのか、またどのような影響を受けていたのかを詳しくご講義いただきました。

11月22日(火)一般教養講座

テーマ:西陣・北野の歴史について
講 師:北野界わい創生会代表 鳥井光広 先生

 

本日は西陣・北の地域のお話を地元出身、ガイドもされている鳥井先生にお願いしました。

北野の風土や歴史の話に始まり、芸能では北野西陣地域が落語発祥の地であることや京都相撲、千本六斎念仏、千本ゑんま堂大佛狂言についてお話しいただきました。

中京ことば、職人ことば、花街ことば、農家ことばに京言葉を分類したり、標準語で表現した文章が西陣、中京、祇園ではどのように変化するのか…また、西陣・北の地域の伝統京野菜についてもご講義いただきました。

京都に根付いた文化や芸能、食物のお話に学生の皆さんは興味津々の様子で、時々笑い声も聞こえる楽しい授業でした。

11月29日(火)一般教養講座

テーマ:縮小社会とベーシックインカム
講 師:京都大学名誉教授、一般社団法人縮小社会研究会代表理事 松久寛 先生

 

本日は、地球の未来、人間の未来をエネルギー資源や環境の側面から考察してご講義いただきました。

やはり冒頭は、エネルギー資源のお話となりました。現在を基点に経済成長が5%なら42年、2%なら67年で主要なエネルギーは枯渇するそうです。逆に現在100年分の資源があるとして、毎年-1%のマイナス成長であれば永遠に残存可採年数が100年になり、毎年-2%のマイナス成長であれば30年後残存可採年数は140年になるそうです。

また、太陽光発電などを例にとり、どのようにエネルギーを節約するのか…などについてもお話しいただきました。

「ベーシックインカム」や「ワークシェアリング」についてのお話や、核家族から大家族への家族構成の移行により行政では解決できない老人介護や子供の世話もある程度解決できるのでは…など先生の見解をご講義いただきました。

地球の将来を考えるという難しいテーマのご講義でしたが、時々学生の皆さんから笑い声も聞こえる楽しい授業でした。

12月6日(火)一般教養講座

テーマ:日本らしさを世界に!(2) -タッチ・ザ・スピリット・オブ・ジャパン-
講 師:歴史街道推進協議会理念普及事業日本体感プログラム講師 

                 松枝健夫 先生

 

本日は、「日本らしさを世界に!」と言うことで、日本の技術力や文化力についてご講義です。

日本には日本人が自覚していない技術力や文化力があり、その力を駆使すれば、経済活動だけではなく、もっと深い部分で各国と結びつくことができるでは…そして、日本の歴史的背景を知る事で、日本人としての誇りと自信、精神的な支柱を取り戻すことができ、その誇りと自信により競争力のある高付加価値なモノやサービスを市場に送り出すことができるとのことです。

日本らしさを認識することは大事なことですが、なぜこんなにも日本人は誇りや自信を喪失してしまったのか…この部分をしっかり勉強する必要があるような気がしました。

12月13日(火)一般教養講座

テーマ:町医者の経済学(3) -世界の医療・日本の医療-

講 師:京都大学名誉教授、公益財団法人京都健康管理研究会理事長 泉孝英 先生

 

本日は「町医者の経済学 -日本の医療・世界の医療-」シリーズ第3回目をご講義いただきました。

まず始めは、医療保険の歴史と現況を時系列で解説…注目すべきは、1961年(昭和36年)の国民皆保険の実現、1973年(昭和48年)の老人福祉法改正:老人医療の無料化、この2点とのことです。

時系列で解説の後は、国民医療費の現況、医療費の増加状況とその要因、医療費の財源を外国との比較を通じて分かりやすくお話しいただきました。

最後に、日本の医療はどうあるべきか…限られた社会保障の配分、医療分野の改革しなければならないこと、国民の医療に対する認識の向上を挙げご講義を締めていただきました。

泉先生のお医者さんの立場からの見解を、学生の皆さんも興味津々、一生懸命授業に聴き入っていました。

12月20日(火)一般教養講座

テーマ:平成28年の10大ニュース

講 師:京都新聞社論説委員 十倉良一 先生

 

本日は、今年の国内と世界の10大ニュースを京都新聞論説委員の十倉先生に解説していただきました。

まずは、世界の10大ニュースから始まり、1位から5位は下記の通りとなりました。

1位 米大統領選でトランプ氏が勝利

2位 英国が国民投票で「EU離脱」へ

3位 タックスヘイブンの「パナマ文書」を世界同時に報道。

4位 朴韓国大統領の親友癒着疑惑。大規模デモ、国会は弾劾可決。

5位 仏ニースでトラック暴走テロ、85人死亡など欧州テロ相次ぐ。

やはり1位は暴言・放言の目立ったトランプ氏の米大統領選勝利のニュースでした。言わずもがなのことですが、アメリカの日本への影響力を考えるとこのニュースが1位になるのは当然の事でしょうか…

さて、引き続き国内の10大ニュースの1位から5位までを紹介します。

1位 参院選で与党大勝、改憲勢力が3分の2超の議席獲得。

2位 天皇退位の意向、ビデオメッセージで。

3位 オバマ大統領が広島訪問、安倍首相は米ハワイ真珠湾へ。

4位 熊本で地震相次ぎ、死者50人。

5位 18歳選挙権が施行。

1位は参院選での与党大勝でした…個人的には「天皇退位の意向」が1位ではないのかな…と思っていました。

この順位に関しては、十倉先生お一人のご意見ではなく、京都新聞社論説委員室の皆様8人のご意見とのことです。

今年最後の一般教養講座を例年通り十倉先生に10大ニュースで締めくくっていただき、学生の皆さんも今年1年を振り返って授業を楽しめたのではないでしょうか。

一般教養講座授業計画表 平成28年度第4学期(2017年1月~3月)

1月10日(火)一般教養講座

テーマ:知られざる都 長岡京 -その光と影を探る-

講 師:京都シニア大学学長、京都市歴史資料館館長 井上満郎 先生

 

本日は語られることの少ない、長岡京について…なぜ平城京から長岡京に都が遷ったのか、当校学長の井上満郎先生に深く掘り下げてご講義いただきました。

飛鳥時代ならまだしも…奈良時代には、政治も安定し皇位継承もスムーズに行われていたと思っていたのですが…桓武天皇が長岡京に遷都した背景には天武系皇統と天智系皇統の皇位継承問題、そしてそこに関わる貴族たちの政権闘争が深く関与していたそうです。

現代の皇位継承からは考えられない多くの事件、例えば皇族の死や廃位、貴族たちのクーデターなど…ドロドロとした血なまぐさい権力闘争が古代の遷都に絡んでいたことを詳しくお話しいただき学生の皆さんも興味津々真剣な表情で授業に聴き入っていました。

1月17日(火)一般教養講座

テーマ:町医者の経済学(4) -元気で長生きの健康生活を目指して-

講 師:京都大学名誉教授、公益財団法人京都健康管理研究会理事長 泉孝英 先生

 

本日はシリーズ4回目、「町医者の経済学(4)元気で長生きの健康生活を目指して-昭和・平成の歴史に学ぶ- 」と題してご講義いただきました。

まず、冒頭は昭和・平成の出来事を時系列での解説、その後どうして日本が第二次世界大戦に参戦したのか?、国民生活の向上、元気で長生きの健康生活、病気の正しい知識と認識…時々笑いも起こる、お医者様の立場からの軽妙洒脱なお話でした。

特に、「病気の正しい知識と認識」では、インフルエンザワクチンやBCGワクチン、抗がん剤について、お医者さんの視点での歯に衣着せぬ率直なご意見に学生の皆さんも興味津々な様子…真剣に聴き入っていました。

1月24日(火)一般教養講座

テーマ:歴史から見る中国の論理

講 師:京都府立大学文学部教授 岡本隆司 先生

 

本日は「歴史から見る中国の論理」と題して、現代の中国の考え方などを 中国の歴史を基にご講義いただきました。

漢王朝時代に定着した儒教や中華思想、「中国」と「支那」の違い、紀元後1世紀頃に中国に伝わったとされる仏教の隆盛、日清戦争や世界秩序の転換などにより中国の思想が時代により変化していく様子をお話しいただきました。

特に日清戦争後に戊戌の政変により日本に亡命した梁啓超のお話が印象的でした。梁啓超は東京に1年間住み、少し日本語が読めるようになり、中国(当時は清)では情報の少ない西欧の思想を学ぶことを同胞の中国人に薦め、日本から情報も発信したそうです。

現代中国は「中華」と「支那」の複合体であり、各地で勃発する紛争も「中華思想」が基になっているのではないか…との結論で結んでいただきました。

2月7日(火)一般教養講座

テーマ:徳川家康の生涯Ⅰ -桶狭間の戦いから関東移封まで-

講 師:国際日本文化研究センター名誉教授教授 笠谷和比古 先生

 

本日は当校ではお馴染みの笠谷先生に「徳川家康の生涯Ⅰ」と題して、桶狭間の戦いから関東移封までを詳しくご講義いただきました。

家康の誕生から時系列で解説、特に家康の家系については非常に重要との事で、清和天皇を祖とする、清和源氏の系図を基に徳川家の家祖を考察しました。

また、「元信」→「元康」→「家康」、「松平」→「徳川」と家名と名前が変わった経緯を織田家・今川家の人質時代や桶狭間の戦い、清州同盟など変化の多かった家康の境遇を基に解説。

朝廷の官位に拘った理由、小牧長久手の戦いに勝利しながら朝廷の官位により秀吉の配下になったことも面白いお話でした。

小田原征伐と関東移封のお話が時間の都合上割愛されましたが、家康についての掘り下げたお話に、想像していた家康像と違う…など余り語られないお話に学生の皆さんも真剣な様子で聴き入っていました。

2月14日(火)一般教養講座

テーマ:シニアのためのいきいき栄養学 -「ロコモ」と「フレイル」を予防する-

講 師:京都府立大学生命環境科学研究科教授 木戸康博 先生

 

本日は「シニアのいきいき栄養学」と題して、学生の皆さんが非常に高い興味を持っている内容を解りやすくご講義いただきました。

本日のテーマ栄養学…栄養とは何か?それは、栄養素を体内に取り込み、代謝を通じて、生命を維持する一連の営みとのことです。ですので、よく「栄養を摂らなきゃ」と言いますが、「栄養素を摂らなきゃ」が正しい表現になるそうです。

栄養の話に始まり、ヒポクラテスや脚気、PFCバランス、和食のメリット、ロコモと授業は進み、低栄養素による死亡リスク、タンパク質接種の必要性と更に話は進み…本日のまとめとして、食事はからだを作る!不足しがちな野菜をたっぷり食べる!主食、副菜、主菜(一汁三菜)をそろえて、栄養をバランスよくとることが大事!

これからの健康を意識して、生活習慣の改善を!食事を見直すことが健康への第一歩です!と言うお言葉で授業を結んでいただきました。

シニアには非常に興味のある講義内容に、学生の皆さんは興味津々真剣な表情で聴き入っていました。

2月21日(火)一般教養講座

テーマ:「天皇家・王政復古」と「将軍家・大政奉還」 -京都御所と二条城-

講 師:株式会社らくたび代表取締役 若村亮 先生

 

本日は大政奉還から150年ということもあり、幕末に焦点をあてご講義をいただきました。

1853年のペリー来航による、日米和親条約・日米修好通商条約締結による尊王攘夷運動の高まり、そんな中での桜田門外の変、池田屋事件、蛤御門の変、薩長同盟と進み、大政奉還・王政復古の大号令から戊辰戦争、明治維新に至るまでを解りやすくお話ししていただきました。

激動の幕末に王政復古と大政奉還の舞台となった京都御所と二条城…特に王政復古の大号令の舞台となった京都御所小御所会議のお話は興味深いものがありました。

当校でも人気の若村先生の軽快なテンポ、そして軽妙なお話に学生の皆さんから時折笑い声も聞こえる楽しい授業でした。

2月28日(火)一般教養講座

テーマ:激動する世界と日本:「日本丸」のゆくえ

講 師:京都産業大学名誉教授 田中義 先生

 

本日は日々変化する世界情勢を色んな観点からご講義いただきました。

2017年の世界はどうなるのか?この問題に対してグローバル化、ポピュリズム、国民国家への回帰という内容で回顧、展望をしていただきました。

覇権論という見方、米国トランプ政権の船出、日ロ関係と北方領土返還、英国EU離脱、正念場にきたわが国の安全保障というそれぞれのカテゴリーを解りやすく解説。

中でも北方領土(4島)返還に一番近付いた瞬間…故エリツィン大統領のお話は大変面白く、「国際関係のパワーシフト:アメリカと中国」でもアメリカはソフトパワーが凄いが、中国のソフトパワーは…などなど大変明瞭で興味深い内容のお話に学生の皆さんも真剣な表情で聴き入っていました。

3月7日(火)一般教養講座

テーマ:徳川家康の生涯Ⅱ -関ケ原合戦と大坂の陣-

講 師:国際日本文化研究センター名誉教授 笠谷和比古 先生

 

本日の授業は、当校でもお馴染みの笠谷先生に「徳川家康の生涯Ⅱ」と題して、家康の生涯を関ケ原合戦、大坂の陣を背景にしてご講義いただきました。

歴史小説やドラマなどではヒール役になることの多い家康ですが、笠谷先生のお話を聴くと印象が変わります。

関ケ原合戦後の大名の配置図を見ると、3分の2が非徳川の外様大名の領国であったことや政治体制、領知朱印状を発行しえなかったこと…その他色んな因子を考慮すると、笠谷先生の見解は家康は豊臣・徳川の二重公儀体制を望んでいたのだろうとのことです。

その後の事は多くの方がご存知のように、方広寺大仏殿鐘銘問題、そして大坂の陣を経て豊臣家は滅亡します…残念ながら本日の授業では方広寺や大坂の陣については詳しく語っていただく事は出来ませんでしたが、定説の家康像と全く違うお話に、学生の皆さんも真剣な表情で聴き入っていました。

3月14日(火)一般教養講座

テーマ:いけばな -2020年それ以降に向けて-

講 師:華道未生流笹岡家元 笹岡隆甫 先生

 

本日の授業は、これまで、そして、これからの華道について未生流笹岡家元笹岡隆甫先生にご講義いただきました。

まず始めに、京都の四季の音についてのお話、そして、未生流は「未だ生まれず」と書くことから春の前の冬が大事であり、冬を考えて生けなさいとの教えがあることは非常に興味深かったです。

また先生自身の活動では、能楽師やフルート奏者の演奏を背景にして花を生けることにより、その違いを見せたり、その他いろんな施設でのいろんなテーマによるいろんな試みをお話しいただきました。

最後に、日本人の自然との向き合い方や法隆寺、松本城を例に挙げての日本人の美意識について、そして2020年以降の先生の二つの夢を語って講義を締めていただきました。

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